おはようございます、ファイナンシャルプランナーの畑です。
昨年から日本の高校家庭科授業で金融リテラシーの授業が始まりました。
以前から海外では「資産形成が当たり前!」と言われていますが、金融教育はどのように行われているのでしょうか?
■ 金融教育の大切さを学ぶ
金融教育とは「より豊かな生活、よりよい社会に向けて、主体的に行動できる態度を養う教育」と定義されています。
例えば、税金が何にどのようにして使われているのか、海外と比較して日本のシステムはどうなのかなどを理解していないと、選挙で判断ができません。
国民が国のシステムを理解していないと、現在のシステムをよりよい方向へ修正することができず、国全体の豊かさにつながりません。
国全体を豊かにするためには、金融の仕組みについて教育が必要です。
■海外の金融教育
●イギリス
イギリスの公立学校では金融教育のカリキュラムが必修となっており、3歳から金融と経済について勉強します。
学ぶのはお金の計算や資産形成だけではありません。
キーワードは、「お金の管理の仕方」「批判的な思考のできる消費者になる」「リスク管理と感情」「金融が人々の生活で果たす役割」です。
金融の教科はありませんが、英語や算数・道徳の教科の中で、金融教育の視点で課題が出されグループで議論を行い、考える力を養います。
●アメリカ
アメリカでは子どもに金融教育を学ばせるのは当然という考えがあり、10歳前後から金融の勉強をします。
その中でも大切にしていることは「個人のお金や計画・管理」です。
お金はどんな状態にしておけば効率的か、株・投資信託などの運用リスクなど様々な知識を学んでいきます。
無料教材が多く、ゲームにも経営者目線で遊べる内容のものがあります。
日本では、今まで授業として金融教育がありませんでした。
そのため大人も金融についての知識が、十分だとは言えないのではないでしょうか?
高校での金融教育が開始されますので、これを機に親子で金融の勉強をするのもいいかもしれませんね。